今日は駒沢のレッスン後、世田谷フィルの定期演奏会に伺いました。駒沢で習われている生徒さんが在籍されているオケ。プログラムは、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(Vn.小川響子さん)・マーラー:交響曲第9番。プロオケでも難曲とされているマーラー9番、聴けることをとても楽しみに伺いました。私の中で、この曲はオケ曲の中で5本の指に入るほど好きな曲。
マーラーは娘を病気で亡くして、その後自身が心臓病を患って。9番は彼の最後の交響曲となり、生や、死の恐怖への感情が表現されているといわれています。とても深く、音が渦巻いて。時に狂い暴力的で、そして、とびきり美しくて、静かで、優しい。全4楽章を聴き終える頃、最後は優しい愛の中で静かに幕を閉じるように感じる。弾いても聴いても、目頭が熱くなってしまう。マーラーが表現した’死’の深い渦に、心打たれるのです。
プロでも弾くのが大変な曲を、見事に素晴らしく仕上げていて感激しました。生徒さんのがんばりに敬意を表して大きな拍手をお送りしました👏✨
私の思い出話になりますが..💭以前、東京交響楽団・定期公演でマーラー9番を弾かせていただいたとき、指揮をされたジョナサン・ノット氏。彼の指揮の素晴らしさは知っていたけれど、マーラーを振る指揮棒の表現、表情、ずっと忘れられない。マーラーの感情が憑依したような..引き込まれる指揮。楽譜から目を離せなないほど弾くのが大変な曲なのに、指揮からも目が離せなかった..。数えきれないステージ経験の中でも、強く印象に残る本番の一つ。今日の本番を聴いて、そんな気持ちを思い出しました🎻
好きな曲を語り始めると長くなるのでこの辺で🫢..生徒さんのおかげで素晴らしい時間を過ごすことができました。ありがとうございます💐💐