生徒さんの舞台@人見記念講堂

今日は駒沢のレッスン後、世田谷フィルの定期演奏会に伺いました。駒沢で習われている生徒さんが在籍されているオケ。プログラムは、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(Vn.小川響子さん)・マーラー:交響曲第9番。プロオケでも難曲とされているマーラー9番、聴けることをとても楽しみに伺いました。私の中で、この曲はオケ曲の中で5本の指に入るほど好きな曲。

マーラーは娘を病気で亡くして、その後自身が心臓病を患って。9番は彼の最後の交響曲となり、生や、死の恐怖への感情が表現されているといわれています。とても深く、音が渦巻いて。時に狂い暴力的で、そして、とびきり美しくて、静かで、優しい。全4楽章を聴き終える頃、最後は優しい愛の中で静かに幕を閉じるように感じる。弾いても聴いても、目頭が熱くなってしまう。マーラーが表現した’死’の深い渦に、心打たれるのです。

プロでも弾くのが大変な曲を、見事に素晴らしく仕上げていて感激しました。生徒さんのがんばりに敬意を表して大きな拍手をお送りしました👏✨

私の思い出話になりますが..💭以前、東京交響楽団・定期公演でマーラー9番を弾かせていただいたとき、指揮をされたジョナサン・ノット氏。彼の指揮の素晴らしさは知っていたけれど、マーラーを振る指揮棒の表現、表情、ずっと忘れられない。マーラーの感情が憑依したような..引き込まれる指揮。楽譜から目を離せなないほど弾くのが大変な曲なのに、指揮からも目が離せなかった..。数えきれないステージ経験の中でも、強く印象に残る本番の一つ。今日の本番を聴いて、そんな気持ちを思い出しました🎻

好きな曲を語り始めると長くなるのでこの辺で🫢..生徒さんのおかげで素晴らしい時間を過ごすことができました。ありがとうございます💐💐

11/29 魅惑の室内楽@すみだトリフォニー小ホール

来月出演するコンサートのお知らせです

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魅惑の室内楽 Vol.6

11/29 (水) 18:30開場 / 19:00 開演 すみだトリフォニー小ホール

Vn. 若旅 菜穂子 / Vla. 手塚 貴子 / Vc. 薄井 信介 / Pf. 平野 裕樹子

プログラム: クラリネットトリオ作品114(ヴィオラ版)/ブラームス作曲・もう一つの世界/木下 牧子作曲・ピアの四重奏 作品15 /フォーレ作曲

こちらの室内楽シリーズ、私は今回初めてご一緒させていただきます。ご活躍されている先輩方と一緒にステージに立てるなんて.. ✨嬉しい。とても楽しみなコンサートです。プログラムのメインであるフォーレのピアノ4重奏は、人生でいつか弾いてみたかった曲の1つ。フォーレの思い出についてはまた後のブログで綴ります。すみだトリフォニーで室内楽を弾くのも、約10年ぶりくらい?になるかな。何度も弾かせていただいているとても綺麗な響きのホール。ぜひたくさんの方に演奏をお聴きいただきたいです🎻

今月末からこちらのコンサートのリハーサルが始まります。たくさん弾き込んで、曲を勉強しないと💪💪 平日のコンサートとなりますが、皆さまのご来場、心よりお待ちしております。

レコーディング@乃木坂SONY

夜の長丁場レコーディング。 契約上、録音内容は公表できない作品となりますが(残念!)、きっと世界中で愛される作品になりそうです✨今回の現場では久しぶりにご一緒するストリングス仲間や先輩たちにお会いできました。この日の現場はSONY STUDIO、乃木坂の夜の街がなんだかとてもきれいに観えて、ぐるぐると見渡しながら帰ってきました。

この日はレッスン・オケリハ・レコーディングと予定が多くて分刻みの移動🏃‍♂️コロナが終わって、仕事のペースが戻ってきたなぁ、と、実感。緊張感の続く日、そんな日が無事に終わると本当にほっとする。何事もなく1日を終えられることを、毎日のように感謝するようになりました。

感謝といえば、いつも背中に背負って、共に過ごしている私の相棒🎻どんな状態の心も潤してしてくれる。本当に、ありがたい存在。ずっと何年先も、こうやって音楽と楽器と共に歩む人生を送りたいなと、思うのです。決して簡単なことではないけれど。

人への感謝も、ずっと、忘れずに。演奏も心も、成長し続けられるように。自分らしく歩みを続けていこう😊