説明
大正ロマン「セノオ楽譜」の復曲に取り組む!
ピアノは歌曲伴奏の第1人者、塚田佳男!
「セノオ楽譜」シリーズ開始百周年記念
山田耕筰生誕百三十年記念
武久夢二の新小唄集・山田耕筰のセノオ楽譜選集
大正および昭和初期に音楽界を一世風靡した楽譜集がある。そのシリーズの名前は「セノオ楽譜」。大正11年2月発行の雑誌『月間楽譜』広告に「楽譜と云へばセノオ楽譜と、歌にまで唱はれた」とある。武久夢二作詞の「宵待草」、成田為三作曲の「浜辺の歌」、瀧廉太郎作曲・山田耕筰編曲の「荒城の月」など日本の名歌や、シューマン作曲の「流浪の民」、ヴェルディ作曲の歌劇リゴレット「風の中の羽根のように」など外国の名曲を1曲(まれに数曲)1冊で出す、いわゆるピース楽譜である。発行所はセノオ音楽出版社、社主は妹尾幸陽(本名は幸次郎 明治24年~昭和36年/1891-1961)である。体裁は拍子、楽譜(1ページから多いもので10数ページ)、別掲歌詞または意訳、解説、奥付から大体なっている。(中略)装幀の多くを竹久夢二(本名は茂次郎 明治17~昭和9年/1884-1934)が担当したことにより、今日でも大変人気があり、その表紙画を収録した本が出版されるほどである。