説明
~伊福部の逞しさと優しさを伝える一枚~(片山杜秀)
伊福部昭はゴジラなどに代表される映画音楽や、日本狂詩曲、シンフォニア・タプカーラなどに代表される管弦楽作品が中心で、室内楽が演奏される機会は非常に少ない。90年以降、箏の作品を始め、室内楽が創作活動の主になったこともあり、室内楽の代表格であるヴァイオリン・ソナタは伊福部の珠玉作品である。ヴァイオリン・ソナタの録音は2002年8月30日、伊福部昭氏立会いのもとで行われた。録音中、舞台に上がり指揮を始め、演奏者に指示を与えるというハプニングがあった。その様子はボーナス・トラックとして収録されている。