日本女性作曲家の歩み II ~室内楽作品~

¥3,300

【曲目】
(1)-(4)松島 彝(1890-1985):弦楽四重奏曲 変ホ長調(1924)[17:58]
(5)吉田隆子(1910-56):青年の歌(1933)~2つのヴァイオリンのための[4:20]
(6)-(8)吉田隆子:弦楽三重奏曲「ソナチネ」(1932)[7:13]
(9)(10)渡 鏡子(1916-74):ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのトリオ(1950)[15:00]
(11)-(13)金井喜久子(1906-1986):ピアノ五重奏曲(1966)[19:01]

【演奏】
高良仁美(ピアノ)
印田千裕弦楽四重奏団:
[印田千裕(1stヴァイオリン)、
竹内 弦(2ndヴァイオリン)、
横畠俊介(ヴィオラ)、
印田陽介(チェロ)]

【録音】
2016年5月31日-6月14日 海老名市文化会館 [64:03]

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説明

令和元年度(第74回)文化庁芸術祭参加作品
先駆的女性たちの瑞々しくしなやかな響き
日本女性作曲家の歩みII~室内楽作品~

21世紀の幕開けと前後して、洋楽受容史の研究が活況を帯び、これと連動したコンサートが各地で催されてきた。「日本音楽の歩み」をテーマとしたCDもリリースされ、当時の音楽への新たな評価にも繋がっている。とはいえ、女性の手による作品が演奏される機会は滅多にない。女性の作曲家は確かに存在していたにもかかわらず、なぜ看過されたのだろうか。
このアルバムに収録された室内楽曲は、1890年から1916年の間に誕生した4人の女性作曲家~女性作曲家のパイオニア松島彜、女性解放と反戦運動を訴えた吉田隆子、沖縄音楽の伝播に努めた金井喜久子、チェコ音楽の研究者としても名高い渡鏡子~によるものである。同時代の作曲家には、山田耕筰、信時潔、伊福部昭、橋本國彦、柴田南雄等が名を連ね、いずれも日本作曲家の礎を築いた重鎮と仰がれている。一方、彼女たちの作品や名前はほとんど忘れられてしまった。しかし、彼女たちが置かれた環境や目指した音楽は全く異なるが、どの作品にも真摯なメッセージや感性が溢れ、実に個性的である。彼女たちが残した足跡は、日本の作曲界の歩みとオーバーラップするだけでなく、従来の洋楽史に新たな可能性を与えてくれるだろう。
(辻浩美 ライナーノートより抜粋)

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